「お前が神村姫華か。ふーん」
バトルファックの授業。
その準備のために更衣室に入ろうとした瞬間に声をかけられた。姫華がそちらに振り向くと、そこには競技パンツを着用した半裸の男子が立っていた。鍛え上げられた体をして、身長も高かった。
「俺は梅野って者だ。噂くらいはきいたことあるんじゃないか」
自信満々な様子。
姫華はなんだかイラっとしながら梅野のことを見返した。
「なんの用? ウチ、これから授業なんだけど」
「いや、女子最優秀賞間違いなしって奴の顔を見ておきたくてな。最終戦の相手がどんな奴か気になったんだよ」
ニヤニヤと笑いながら梅野が言う。
品定めするような目つきで、ジロジロと姫華の体を上から下まで見据えてから「ふんっ」と吐き捨てるようにして続けた。
「なんだよ、すげえ体してるって言うから来てみれば、ただの太った女じゃねえか」
「は?」
「脂肪がのってるだけの豚女が、レベルの低い男相手にいい気になってるだけかよ。これくらいのおっぱいなんて、スクールでは掃いて捨てるほどいるぜ」
ふふんっと笑う梅野だった。
「スクールってバトルファックの?」
「そうだよ。しかも特待生だ。こんなアマチュアレベルのオママゴトとは格が違うんだよ、格がさ」
「…………」
「ま、せいぜい学校の授業で満足してろよ。最終戦、楽しみだなあ、ははっ」
自信満々な様子で梅野が去っていった。
後にはゴゴゴッという迫力でもって頭にきている姫華だけが残された。
*
そんなことがあって、姫華は梅野がどんな奴なのか気になり、調べさせることにした。
小学校時代からのおっぱい奴隷である福田を呼び出し、梅野の情報を探らせた。福田はちょうどB組だったので好都合だった。姫華はさっそく福田の家にあがりこみ、梅野の情報を聞いていた。
「実力は確かみたいですよ。これまで実技の試験では常に男子1位の点数をとっています」
福田が手元の書類を見ながら言った。
彼は今、自分の部屋の床に正座で座っていた。姫華はそれを見下ろすような格好でベットの上に座っている。
椅子だってあるのだからそちらに座ればいいのではないかと姫華が言っても、福田はかたくなに床に正座をすることを選んだ。「おっぱい奴隷である自分が姫華様と同じ目線でいることなんて許されない」「自分には地べたがお似合いです」。そんなことを言って従順に正座をする男子を見て、姫華は少し調教しすぎちゃったかなと反省した。
「へー、やっぱり実力はあるんだ」
福田の報告を聞いた姫華が脚を組みながら言った。
短い丈の制服のスカートから伸びるムチムチの太ももが扇情的に映える。福田がチラチラと太ももを見てくる視線に気づきながらも姫華は先を促した。
「実技1位ってことは、相当すごいのかな」
「そうですね。特に手マンの技量はピカイチって感じです。あいつにされた女子の中には、その快感が忘れなくて、プライベートでももう一回やって欲しいって懇願する女子もいたみたいですよ。それも彼氏持ちの女子が彼氏と別れてまで懇願したみたいで、その彼氏って俺の友達なんですが、泣いてくやしがってましたね」
「それはすごいね。へー」
梅野の情報を聞いても姫華には全く恐れはなかった。どんな男子であろうが、ギャルが負けるはずがない。そんなふうに考えていた。
「ま、ありがとね。いろいろと調べてもらってさ」
「と、とんでもないです。これくらいぜんぜん」
「ご褒美あげるよ」
笑った姫華が制服を脱いだ。
それは突然の出来事だった。彼女の金髪が艶めかしく宙に舞い、出現した褐色おっぱいがブルンと震えた。
「お、おおおおッ」
福田が一点を凝視して唸り声をあげた。
彼の目の前には姫華のおっぱいが出現していた。しかも、そのおっぱいがまとっているのはバトルファック用競技水着だった。純白の布地と褐色のおっぱいが蠱惑的なコントラストを描いている。
「最近、ますます大きくなっちゃってさ~。学校から支給されてる水着も小さくなって、おっぱいがはみ出ちゃうんだよね」
人差し指でプニプニと自分の胸を突き刺して遊び始める姫華。サイズのあっていない水着からこぼれ落ちそうになっている肉がプルプルと震えて、福田の頭を完全にジャックする。
「ご褒美はこれだよ、福田」
両手でおっぱいを下から持ち上げて、ニンマリ笑った姫華が言う。
「お前の好きにしていいよ、これ」
「あ、あああああッ」
「どうしたい? つっても、答えは分かってるけどね」
ふふっと笑う姫華。
そんな言葉が頭に届いているのかどうか、我を忘れた福田は夢遊病患者のように姫華のおっぱいに近づき、勢いよく自分の顔面を褐色おっぱいの谷間の中に埋もれさせた。
「ふっごおおおッ! ずぼぼぼおッ!」
壊れた掃除機みたいに息を吸い始める。
グリグリと顔面をひたすら姫華の褐色おっぱいですり付けながら深呼吸を続けるその様子は、発情した猿よりもひどい有り様で、人間としての尊厳なんて微塵も残されていなかった。
「おっっほおおおおんんッ!」
どびゅどびゅどっびゅううううッ!
すぐに限界を迎えた男があっけなく射精した。
全身の力を脱力させ、ビクンビクンと跳ねながら、ご主人様のおっぱいの谷間の中で射精し続ける。
「あっけなくイっちゃったね」
自分のおっぱいの中に顔を埋もれさせている男を見下ろしながら姫華が言った。
「これはご褒美なんだから、遠慮しなくていいんだよ」
姫華は脱力してずり落ちそうになっている福田の後頭部を両手で抱きかかえると、そのままぎゅううううっと力一杯に押しつけた。さらにビクンと震えて射精を続ける男に対して、母性の塊みたいなギャルが優しく言った。
「このまま、空っぽになるまで搾り取ってあげるからね」
優しく谷間に埋まった男子の後頭部を撫でる。
慈愛に満ちた手つきで撫でられるたびに、福田は面白いように痙攣した。
「よしよ~し、びゅっびゅ射精できて偉いね~。ほら、もっとイっていいんだよ~」
赤ちゃんをあやすようにして、姫華がおっぱいで同級生の男子の身も心も溶かしていく。それは姫華にとって片手間程度の動きでしかなかった。それなのに、目の前の男子はあっけなく敗北して、今も射精し続けている。
ギャルとしての自分に勝てる男子なんていない。
そんな自信を深めた姫華は、ますますバトルファックの授業をがんばろうと心に決めていた。
●●●
バトルファックの授業の最終日。
熱戦が繰り広げられた試合も大詰めをむかえ、後は最終戦を残すだけになった。男女の最優秀生徒が戦う試合とあって、これまで試合を繰り広げてきた生徒たちの全員が観戦していた。
女子最優秀生徒 神村姫華。
男子最優秀生徒 梅野元幸。
バトルファック競技場のリングの上で対峙した二人は堂々としたものだった。
梅野は中等部の学生とは思えないほど筋肉をまとった体をしていた。身長も高く、今も姫華のことを見下ろしている。
姫華は言うに及ばずムチムチの凶悪な体をもって仁王立ちしていた。ますます大きくなったおっぱいが、サイズの小さな競技水着によって潰れている。それを見た観戦者のうちで男根を有している者は全員が勃起していた。
「それでは試合開始」
審判役の担任教師の声かけによって試合が始まった。
*
姫華は目の前の男子が素早く動くのを見た。
タックル。それが分かった瞬間には自分の体は押し倒され、体の上に梅野が馬乗りになるのが分かった。早くも勝利を確信した笑みを浮かべた梅野がおっぱいに手を伸ばしてくる。授業でも散々やった乳首責め。加藤の情報では梅野が得意としている技の一つだ。まさに必勝パターン。おそらく梅野はもう勝利したも同然だと思っていることだろう。そんな淡々とした思考を、押し倒されて絶対絶命になっているはずの姫華がめぐらせていた。
「あっ、アアアンンッ!」
悲鳴があがった。
それは野太い悲鳴だった。
男の声。梅野が両手で姫華のおっぱいを握りしめながら悶絶していた。
「どうしたの、梅野くん」
バカにしたように姫華が言う。
マットに押し倒され、梅野に馬乗りにされながら、その顔にはニンマリとした笑顔があった。
「乳首責めするんだよね? アンタの得意技って聞いてるけど、なんでウチのおっぱいに触っただけで動きが止まっちゃったのかな?」
ぷぷぷっと笑いそうになるのをこらえながらの言葉。それに対して、絶対有利の体勢であるはずの梅野は「ひいひい」言いながら動くことをしない。冷や汗をたっぷりかきながら恐怖している。それなのに、梅野は目を見開いて一点だけを凝視していた。
姫華のおっぱい。
仰向けになって重力から解き放たれた凶悪なおっぱいが、梅野の視覚をジャックして、その手を通じて男の意識を奪っていた。
「ふふっ、ま、こんなもんだよ。アンタが雄である以上、ウチのおっぱいには勝てないの」
勝ち誇ったように姫華が言う。
「授業の時も、乳首責めの実技の練習している男子のほうが射精してたもんね。ウチのおっぱい揉んだだけで、猿みたいになって敗北射精。おっぱいに夢中になってちん●んに刺激がないのにあっけなく射精しちゃう情けない男子たち」
「あ、あああああッ」
「梅野、お前もそうなるんだよ」
そこで姫華が梅野の手をとった。
おっぱいに触れただけで、圧倒的戦力差を感じとって動けなくなってしまった梅野の両手。それを握りしめた姫華は、さらにニンマリと笑って言った。
「イけ」
ぐんんんにゃああああッ!
姫華が梅野の両手を自分の褐色おっぱいに押しつける。男の手が凶悪なおっぱいの海に沈む。その柔らかさと、おっぱいの巨大さが分かる視覚的情報。その二つにやられた梅野はあっけなく射精した。
「っひいっぎいいいッ!」
どびゅどぶっどっびゅうううッ!
びゅっっびゅうううッ!
男の一物から爆発したみたいな精液がほとばしった。
「っひいいいいッ! しゅごいいいいッ!」
しかも梅野は射精しながらも、おっぱいを揉むのを止められなかった。目の前のおっぱいは揉めば揉むほど射精してしまう禁断の果実。しかし、梅野は手を動かすのを止めることができなかった。姫華の手は梅野の手からとっくに離れている。それなのに、梅野の手は姫華のおっぱいをぐんにゃりと押し潰し、揉みしだいていた。快感を覚える脳味噌の部位に電極を挿入されたネズミが、ひたすらその部分に電流を発するためのボタンを押し続けるように、梅野は姫華のおっぱいを揉み続ける。あたりには何かが焼け焦げた匂いではなく、精液の匂いだけが充満した。
「ふふっ、ちょろすぎっ」
姫華が言った。
「スクール通ってるとか、特待生とか、そんなの関係ないんだよ。雄はみんなウチのおっぱいに勝てないの。分かったかな~?」
姫華の侮蔑の言葉に梅野は答えられない。
彼は目を白黒させながら、ひたすら姫華の褐色おっぱいを揉んで射精し続けていた。それは彼の精巣が空っぽになるまで続いた。
「あはっ、情けない姿だね~」
立ち上がった姫華が言った。
全てが終わった後、彼女は地面で仰向けになって気絶してしまった梅野を見下ろしていた。
彼女の視線の先には、一物にいっさい刺激を受けていないのに、おっぱいを揉んだだけで射精してしまった情けない男子の姿があった。
「ふんっ、ザ~コ♪」
勝ち誇った姫華が自分を抑えられないように足を振り上げ、梅野の顔面を踏み潰した。ぐりぐりと、彼女の生足が男子の顔面を蹂躙する。
勝者と敗者。
ニンマリ笑った女子と、白目をむいて気絶した男子。
その二極性がリングの上に展開され、それを見守る男子たちにも影を落とすことになった。それとは対照的なのが周囲の女子たちでキャッキャと笑いながら姫華をたたえている。
ようやくリングの上で呆然としている教師が我に返り、姫華と梅野を離した。こんなことはしてはいけないと注意をし始める男性教師。しかし、彼の視線は姫華のおっぱいにくぎ付けで、しかもその股間もバッギバギに勃起している。それは周囲の男子たちも同じだった。女性のおっぱいには勝てない雄たち。それを知った姫華はますます自分に自信をもつようになっていった。
*
最終戦以降、姫華の学年では女子が男子を軽んじるようになっていた。
所詮はおっぱいにも勝てない情けない相手。
姫華の試合を見ていた女子たちは、男子たちのことをそう認識して、彼らに敬意を払わなくなってしまったのだった。
「梅野~、この荷物運んどいてね~」
「あ、わたしのこれもヨロ~」
「ついでに先生にこれ届けておいてよ」
特に梅野の扱いはひどいもので、もはや女子たちのパシリだった。
あの試合以降、それまでの自信満々な様子はなりをひそめ、オドオドした態度が目立つようになってしまった梅野。なんとか抗議しようと黙っていると、クラスの女子たちが言うのだった。
「なに? そんな態度なら、また姫華ちゃんに頼んであげよっか?」
その言葉だけで梅野は何も言えなくなる。
ビクンと震えて青ざめた梅野を見て、女子たちはニンマリと笑うのだった。
「そしたら、またアンタはおっぱいだけで射精して、また顔面踏まれるんだよ。今度はもっと過激にされちゃうかもね~」
「や、やめて」
「ほら、とっと行けよ。ダッシュ。5分以内に戻れなかったら、本当に姫華ちゃんに言いつけるからね」
ビクンと震えた梅野が走り出す。
それを見た女子たちがキャハハッと笑う。
実際のところ、優しい姫華が学校の男子を虐めるとか、日常的に支配するということなどなかった。しかし、周囲の男子たちはそうは思わない。あの黒ギャルが男子に優しいはずがない。彼女たちの機嫌を損ねれば、本当に姫華に蹂躙される。男子代表の梅野があれだけコテンパンにされてしまったのだから、自分たちが姫華に勝てる見込みなんてまったくない。それが分かっているからこそ、男子たちは姫華の名前があがるたびに恐怖し、女子たちの言いなりになっているのだった。
*
姫華はそんなことになっているとは知らず、ふつうに学校生活を謳歌していた。なぜか、男子たちが自分のことを怖がって、率先して面倒くさいことを代わりにやってくれるのが不思議だったが、ありがたいことに違いはなかった。
「ありがとねっ、清水っち」
今日も日直の仕事である日誌を清水が代わりにやってくれていた。
オタク友達である男子は他にも漫画を貸してくれたり、アニメのDVDを貸してくれたりしていた。その日頃のお礼も兼ねてポンッと肩を叩きながら感謝の気持ちを伝えると、なぜか清水はビクンと体を震わせた。
「だ、大丈夫だよ神村さんっ。それより、読みたい漫画とかあったら言ってね。か、買ってくるから」
「え、いいってばそんな~。清水っちが持ってる漫画で面白いのあったら貸してくれればさ~」
「わ、分かった。今日、面白そうな漫画買ってくるよ。神村さんは遠慮しなくていいから」
「そう? いつも悪いね~」
ありがとっ。
そう言いながら姫華が清水に抱きつく。着崩した制服からこぼれる褐色おっぱいが体に押しつけられただけで、清水はへなへなと教室の床に座り込んでしまった。おっぱいの柔らかさに骨抜きにされ、ギンギンに勃起してしまった清水は、キョトンとしながら見下ろしてくる姫華の可愛らしい顔を仰ぎ見ることしかできなかった。
このような光景が教室中で散見された。
姫華はスキンシップとしてボディータッチが多い女の子だった。それはバトルファックが始まる前からの習慣みたいなものだ。あの最終戦までは、顔をデレデレさせて姫華のボディータッチを喜んでいた男子たち。しかし、彼らは今、姫華のスキンシップを何よりも恐れていた。
抱きつかれた清水もビクビクしながら姫華を見上げたままだった。その視線は姫華の大きなおっぱいに吸い込まれて欲情するのだが、それよりも大きな恐怖を感じている様が見て取れた。
男子たちにとって姫華の体は欲情の対象であると同時に、恐怖そのものになっていた。
姫華がその気になれば、自分たちはあっという間に射精させられてしまう。
特にあのおっぱいは、揉んだだけで敗北する魔性のおっぱいなのだ。あの褐色おっぱいが迫れば強制射精が待っている。自分たちの命は彼女の手に握られていた。その生殺与奪の権利を姫華に奪われているという実感が、男子たちの恐怖を生み出していた。
(変なのっ)
姫華は自分の体に恐怖するようになった男子たちを見て不思議に思ったが、それ以上深く考えることはしなかった。
それよりも彼女の脳裏には一つの計画があった。
それはバトルファックの同好会に入部するという計画だった。
つづく